ヨーロッパで開催されるGPの場合、輸送に関わるスタッフが慣れているので、あまり心配はしていませんが、アジアでのGPはトラブルを回避するために、早目に輸送していました。たとえば中国GPは通関の時間が読めませんから、リスク回避のため、通常より10日ほど早く輸送していました。また、新しいサーキットの場合も輸送のルートが未知のため、問題となります。たとえば初めてのバーレーンGPのときは、サーキットに関する情報がなかなか集まらず、バーレーンのサーキットが砂漠の真ん中に作られているため、地図で確かめても周辺に道がまったく見当たらなかったのです。
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輸送会社の人に確かめたところ、最終的に道が新たに作られ、輸送には支障がありませんでしたが、ハラハラさせられました。タイヤサプライヤーとしては、どんなことが起こるかわかりませんから、日本からF1開催地までの輸送が間に合わない場合を想定して、2レース分ぐらいのタイヤはイギリスの倉庫に常時ストックしていました。